GTP 通称 Ribon-Kaban
レザーバッグ
一度、ものづくりの原点に立ち返って、一切縫わない製法で鞄を製作してみました。現代のクラフトは道具や金具など何もかもが容易に手に入りすぎるので、どれもこれも似たようなデザインに溢れかえってしまっています。
便利な道具とはある目的に向かう為には最短距離かもしれませんが、それは見方を変えればその目的以外の可能性を知らぬ間に消し去ってしまう事になってしまいます。それはまるで考え方の違う相手の言葉を意味がないと言い切ってしまう現代の言論界に似ています。
そもそもファスナーは便利過ぎて壊れやすく動作の音が美しくないので使用しません。
ちなみに鞄の型紙は全て四角形のみでデザインされていますし、全て分解が可能です。
GTPの最大の特徴は鞄でありながら真ん中に空洞があり、その空間にペットボトルや傘(日傘)や花束などを挟むことができます。世界には数知れない程のデザインバッグがありますが、このような鞄ですら生み出すことが困難な凝り固まったクリエイティブな世界に一石を投じるべくこの鞄をご紹介しました。
GTPとはガーデン・タコ焼き・パーティーの略で、庭先のタコ焼きパーティーに招待されたときに気軽にコーディネートしてもらいたいという思いで命名いたしました。