トランペット用シクサージャパンスタンダード リップスピース/マーメイドLP-01
2024年はシクサージャパンの集大成として創設前から探求していました、トランペット用のリップスピースを改めて新規販売(余力があれば)したいと考えています。
リムサイズやスロートの寸法などの一般的な細かい数値は、まず初めにLP-01の様にリムの形状が人間の唇にフィットしてから後に変更するものだと考えています。
Type-Xを継承する形になります。
奏者にマウスピースと言う既成概念を一度捨ててもらうために、あえてリップスピースという名称にいたしました。練習してもどうしても高音が出ない人は一度、真剣に使っているマウスピースを疑ってみてください。
唇の形状に近く、より繊細なデザイン(機能性)と密着性を称してリップスピースとして販売準備中です。
リップスピースは装着する向きがありますのでカップ内部の縦と横の幅が違います。
従来、高音域はカップを小さくすることで得られやすいと言うのが一般的でしたが、リップスピースはカップが深くても高音域が出しやすい独自の形状をしています。初心者に陥りがちな上唇の内側で発音してしまう(粘膜奏法)ような致命的な癖も付かないはずです。
もともとトランペットは西洋人の楽器なので日本人の歯並びに合わなくて当然、という前提から主にアジア人に向けて一から開発しました。結果的に世界基準を高めた可能性はあります。あちらを立てればこちらが立たずといった長年のジレンマから解放されるでしょう。
バックボア、えぐり、マウスピースの長さがどうのこうのと言った考え方は、これにより前提を覆された形になります。リップスピースは唯一、唇との接触に焦点を当てた製品になります。ですので当然3cや7cと言った一般的な基準は意味をなしません。選抜されたリムパーツはキャスト製法で製作されますので、細かな寸法も維持されます。
カップの横幅が広く滑らかな曲線なので唇の振動する幅が広くなり、大きな音をロスなく発音することが容易になります。尚且つカップの縦幅が狭いことにより高音を出すためのアンブシュアが得られやすくなります。
リップスピースは決して特別な物ではなく、またこれを吹きこなせれば凄いと言うわけでもなく、トランペットに携わる者全てを対象に開発されています。
トランペットにおける高音へのアプローチは、ギターの弦と同じで弾いた弦の長さが短いほど高音になる。と言う理屈です。トランペットの場合は、それを上唇に置き換えているだけなのです。なのでカップを小さくしたり浅くしたりするのは、苦肉の策だった言う事になります。
ボディデザインはあらゆる楽器に合わせやすいシェイプされたマーメイド(人魚)のようなフォルムに仕上げました。そろそろ西洋人の方程式ではなくアジア人らしい楽器上達への道へ踏み出しましょう。ただ、従来通りの真円のマウスピースで不満なく吹ける、と言う人には無用の物かもしれません。
こんな演奏家には最適かも。↓
◇丁寧に吹けば何とか音にはなるけれどなぜか音が小さい?
◇マウスピースだけで音を出すとき、高音から低音の間でなぜか音が途切れる?
◇音量ロスに繋がるエアーノイズが気になる?
◇バテやすい?
◇真円には限界があると思い始めてきた?!
コラム・・・実はリムキャスト製法であれば一人一人に合った自分だけのオリジナルリムを製作する事なんかも理論上は可能ではあります。ですが資本力も何もない個人スタジオでは、それは不可能です。でもいつか近い未来にそんな事が当たり前になる日が来ると面白いですね。フィジカルの差がなく、誰もが表現したい音を目いっぱい演奏できる日を夢見て♪
トランペット用シクサージャパンスタンダード リップスピース/マーメイドLp-01
人魚のようなフォルムのひれ(フィン)を残したTp用リップスピースです。
人間の進化の過程で失われてきた魚のひれ(もしくは水かき)を再現した本能を刺激するマーメイドLP-01です。
リム部分=鏡面仕上げ
ボディ=細かいサテン仕上げ(カップ内部含む)
シルバー鍍金
素材=真鍮
サイズ=ハイ・ミドル・ローの3サイズ
音楽ジャンル=問わず ☆演奏者の音が出ます。
対象者=初心者~上級者まで全てのトランぺッター
カップの横幅が約17.2mm(Bach1相当)
カップの縦幅が約15.2mm(Bach12相当)
※カップの縦と横が真円ではないのであえてBachと比較するとこのようになります。※1カップなのに2サイズが混在します。
余力があればいつかは販売したいです。
長い間、理想のマウスピースを探す旅を続けてきましたが、このマウスピースの開発に成功したおかげで理想のマウスピースを探す旅は何年も前に終わりました。
久しぶりに吹いても何の問題もなく素晴らしい吹き心地と音色です!!
この理屈にたどり着く人とたどり着かない人の差は、過去の概念を捨てられる思考の切り替えと素直に物事を捉えられる柔軟さだと思います。
誰もが誰かに教えられた恩恵や努力して得られた時間や実感はかけがえのないものです。ですがそれはある意味で、限られたその時の常識や固定概念を持つ事にもなります。
そこそこいいおっさんなので、少々えらそーに書かせてもらいました♪
おわりまでご覧いただきありがとうございます。