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※下記はあくまで個人的な見解ですのでご参考までにお読みください。
◆管楽器のメソッドとはまるで考古学のようなもので、新しい発見があれば今まで正しいと教えられてきた理論(歴史)でさえも覆される事があります。ですが変わらないことも確かにあります。そこで初心者の方やご自身の奏法に疑問を感じておられる方に向けてシクサージャパンなりの独創的!あるいは通説的?なトランペットメソッドを書いてみました。演奏上達への参考にでもしていただければ幸いです♪
◆いろいろな用語がウィキペディアにリンクしていますので、詳細を知りたい方はぜひぜひリンク先へ飛んで理解を深めてください!
◆シクサージャパンのオリジナル製品はこのページに記載してあるようなメソッドのもとに成り立っております♪
1
アンブシュアとは
アンブシュアという言葉は広く使われ過ぎている言葉ですので名を正すためにも一度ゼロから構築した方が良いのではないかと思っていますのでここではあえて言及しません。
2
腹式呼吸
腹式呼吸という言葉も同様に分かった気でいても案外思い違いがあるものですので、再構築した方がスッキリするかもしれませんね。どのような演奏においても8割以上が正しい呼吸法の上になりたっています。
3
ハイトーン
プロの演奏家さんのなかにはすばらしいハイトーンを奏でる方もおられますが、それはその方の技のひとつであって誰もが目指すべきものではないと思います。とはいえリードトランペットというくらいですので群れのリーダーになれる資質を持っているのは確かでしょう。最高音域の練習に意識が行き過ぎて最低音域の練習を怠らないようにしましょう。音域というのは上も下も同時に広げてゆくものだからです。最低音にペダルトーンという呼び名の技法もありますが、個人的にはあまり耳障りの良い音ではないように思います。
4
口腔内の空間を振動体にする楽器ムックリとモンゴルのホーミーに学ぶ
アイヌ民族などで知られる竹製の楽器です。これを口にくわえて糸を引っ張って得られた振動を口腔内で拡張したり舌で触れたりして音程を変えたりして演奏します。
モンゴルのホーミーという発声法も楽器を使わずにこれに近い独特の発声をします。低音の中に高音がメロディーを奏でるといったことが出来てしまうのです。その原理がわかればマウスピースの音が出る仕組みも分かると思います。補足ですが世界中に楽器は無数にあれども人間が作り出せる音は四種類しかありません。叩く・擦る・吹く・弾く・・・もちろんトランペットは吹く(リップリード)です。
5ベルヌーイの定理とは
ベルヌーイの定理とは簡単に言えばマウスピースのスロートへ向けて勢いよく息を吹き込んだときに上唇と下唇に息の流れに対して直角方向(上からと下から)に圧力がかかることを言います。これの延線上にいわゆるハイトーンがあります。
6口輪筋
唇の周りにある筋肉です。ようするに唇をすぼめたり開いたりするときにはこの筋肉が必要になります。この筋肉がマウスピースの中(リム内)に収まっていないと上手くコントロールできなかったりバテやすくなったりします。アンブシュアのヒントがここにあります。僕の場合は前歯の内側へ唇を軽く丸めるようにしてリムを少し噛む感じで吹き始めます。
7倍音(ハーモニクス)
ちなみにホイッスルの音なんかは倍音がほとんど含まれておりません。なので良く通る音ですが耳障りに感じます。聞いていて心地よい音とは程よく倍音が含まれているものです。コンサートホールの音響設備にもあえて残響音としてノイズの特性を利用して心地よい音に調整してたりします。小さく吹くと基本倍音付近に支配されて不安定になりやすく、徐々に強く吹き込んでゆくと整数倍にピーク数が増して安定してきます。演奏において小さい音の表現においていかに倍音を含ませた音色を出すかも演奏家にとっては重要な要素だといえます。
8ハムストリングスという考え方を管楽器に取り入れる
ハムストリングスの必要性はスポーツ選手や武道家の方にはわりと浸透していますが、管楽器の分野でも応用出来ると思います。かの剣豪・宮本武蔵はこの筋肉の使い方を熟知していて、力だけで刀を振り下ろそうとする武芸者たちよりも圧倒的に素早い刀さばきが可能になりましたとさ。*-*
口は薄く開いていても唇は静かに閉じているといった一見矛盾する筋肉の動作をこれにより可能としています。
9尺骨
この骨を回転軸にするという意識を持つ事により快適な運指が成立するのです。
10フォルマントによる音のとらえ方
フォルマントの音域の高さの順番はイ→エ→ア→オ→ウです。
《エ》のフォルマントは下品に響くとされています。万人が聞いて心地よい最高音は《イ》なのですがそのすぐ下に《エ》があるため一歩間違うと最低の音になりかねません。つまりすばらしい音とは常に危険と隣り合わせであるという事かもしれませんね。バイオリンしかり。ちなみにトランペットは《ア》ですが金管楽器においての声道にあける空気の振動は外部に出ることなく両耳に通じていて周りで聞いている者にはほとんど分からないそうです。誰もそんなに気にしてないと思いますがあまり気にしすぎなくてもいいみたいですよ。
おまけ
ちなみにある研究の結果、演奏時の喉頭のかたちについて初心者は声帯を広げたまま演奏しているのに対し、熟練者は声帯をほとんど閉じて演奏しているそうです。そういえばマイルス・デイビスの話し声はすごいかすれ声だった。関係あるのでしょうか?かすれた声で吹けばかすれた音が出ても良さそうなものですが、出る音は澄んだ独特の音色でしたね。奥が深いです!
関連リンク
アンブシュア
腹式呼吸
ムックリ
ホーミー
ベルヌーイの定理
口輪筋
ハムストリングス
尺骨
フォルマント
スペクトラムアナライザー
スペクトグラム
フィリップ・ファーカス
高岡英夫
共鳴
ヘルツホルム
参考文献(どれもすばらしいのでお薦めします)
金管楽器奏法革命 松村匡
金管楽器を吹く人のために フィリップ・ファーカス
究極の身体 高岡英夫
世界楽器入門 郡司すみ
音楽家なら誰でも知っておきたいからだのこと バーバラ・コナブル
楽器の物理学 N.H.フレッチャー